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ジョイントボックス

jointbox-thumb_1.jpgaki's STOCKTAKING 2003年の6月3日のエントリー「Be的な」(初出は旧STOCKTAKINGで2002年12月27日)で取り上げた住宅用電気配線器具ジョイントボックスである。

愛知県豊川のOM加盟工務店イトコーのフォルクスハウスの現場で実際に使ってみた。

このジョイントボックス未来工業製である。松下電工製のものと同じ仕様で同じ種類が用意されて、価格も廉価であるとのことだ。本体のプラスチックの色が松下はグリーン、未来はオレンジだ。



Be的な」に次のように書いた。

...........かねてから住宅規模の電気配線について分電盤以降の回路を、スポーツの団体競技の守備形態である【マンツーマン・デイフェンス】と【ゾーン・ディフェンス】と同じと考え言ってきた。
分電盤のブレーカーからダイレクトに接続するコンセント、大容量の電気器具用は【マンツーマン・デイフェンス】にあたる。ブレーカーからの配線を、照明とスイッチ類、容量の少ないコンセント類に場所ごとの小さな分電盤のように機能するのが、この「ジョイントボックス」というわけだ。これは【ゾーン・ディフェンス】の道具にあたるものなのだ。住宅内の電気配線という見えない仕掛けを分からせる道具、設計での定規の役割を果たすものになりうるのである。
給排水・電気設備も Be-h@us 的に理解し作っていきたいと考えている。..............

このフォルクスハウスの電気設計計画を横でみていたが、最近の【マンツーマン・デイフェンス】にあたる専用コンセントが必要な大容量の電気器具が増加しているのが目についたが、このジョイントボックスの役割が低下するわけではない。

電気設備を計画するにあたって、このジョイントボックスは「定規」あるいは「治具」のような役割を果たすのではないかと考えているのだ。セルフ、ハーフ。ビルダーにとっての「使い方のマニュアル」のようなものがあれば、電気設備の設計という道具になりうると考えている。


未来工業のウェブサイトから資料をPDFファイルとしてダウンロードできる。

 ● www.mirai.co.jp/index.html

「電気設備資材・給排水・ガス設備資材・OAフロアの製造販売」とあるサイトは「アイデア満載のアイテム14000種類」とある通り、たくさんの製品がある。

サイトは分かりにくく、Windows の Explorer に特化したような仕掛けで不快であるが.....いたしかたない。

コメント (15)

yum:

akiさま

私の所は、階段の下の空間にコピー機を入れる際に、後からコンセントを追加するのに苦労した覚えがあります。

電気設備図では、実際に分電盤からどういう配線になっているのかは、分からないので、結局いっぱいあるブレーカーのスイッチを1個ずつon/offして突き止めることになります。
ゾーンディフェンスという考えは、分かりやすいのですが、分電盤の他に写真だと結構大きめに見えるジョイントボックスを備える場所が必要になるわけですね。

久しぶりにmac用のexplorerを引っ張りだして、未来工業のwebsiteを見ましたが、ご指摘の通り何がどこにあるのやら、ヒューマン・インターフェースがめちゃくちゃで・・・・・・

何だかこのwebsiteの有様をみてしまうと、本体のインターフェースははたして大丈夫なのかと、ちょっと不安にかられますです。

go-shiyo:

akiさま

未来工業製のジョイントボックス、ネットで寸法を見ると本体24mm+ベース10mmで34mmです。通常のトグロを巻いた電線に被せる球体に比べて約三分の一、納まりやすいですネ。配線の確認もし易いし、問題はこの先ですょネ。

このときは、どのような配線でコンセントはどちらに設置したのでしょうか?

aki:

yum 様、go-shiyo 様、どうもです。

未来工業の「ジョイントボックス住宅用」は大きさによって JJ2, 3, 5, 7 の4種類です。
厚さ24mm、幅78mmで、長さが各々 71mm, 97mm, 149mm, 201mmです。それほど大きなものではありません。

http://item.rakuten.co.jp/taroto/10003697/

そんな難しいものでもないのに、ちょっと高価ではありますね。電気屋さんが使わない理由はそこにあると思います。


yum:

akiさま

>ちょっと高価ではありますね。電気屋さんが使わない理由はそこにあると思います。

もう一つは大きな意味でのネットワークの型にもよるのではないでしょうか(大きな意味というのは、何で情報でなく電気がネットワークという人もいるので)。

ジョイントボックスも一種のハブですよね。イーサネットも最近はスター型という形態で、ハブを使います。そうすると、ちょっと隣のパソコンに繋ぐのにも、いったんハブまで戻らなくてはならないので、ケーブルが錯綜することになります(昔のapple talkの時は数珠つなぎができましたよね)。

さや管ヘッダーを嫌う水道屋さんがいるのも、数珠つなぎではなく、いちいちヘッダーまで戻るのが面倒だからじゃないかと思うのですけど。
保守性・作業性と経済性その他のファクタを天秤にかけてどちらが良いかではないでしょうか。

話はかわりますが、未来工業のwebを見たら、管工機材カタログの所に床暖房、融雪・暖房機材というのがあって、こちらも結構使えるのではないかなと思いました。

aki:

yum 様

「ネットワーク」という形で言えば、分電盤がハブということになると思います。
分電盤は25Aのブレーカーの集合ですが、そこから全ての配線はでていますから。
このジョイントボックスは「回路組込み済み」という特性がありますが、あくまでもジョイントボックスではないでしょうか。
しかし、おっしゃるように「照明」と、その「スイッチ」を考えると、そこまで配線が.....ということにはなりますが。

go-shiyo:

akiさま

結局、普及しないのは使わなくても済むからだと思います。特に問題がある訳でも無い場合、長年習熟した方法は変えないと思います。コストメリットが無いならなおさら!

私がこの部品に着目するのは、その薄さと配線パターンの明瞭さです。計画では配線の大きなスペースとして、床下そして一部2階床根太間を予定しています。
それをつなげるスペースとして、専用シャフトをもうける(位置が重要)つもり。そして、コンセントは全て間仕切り壁と袖壁に設置するつもりです。また、後年配線の変更や点検に対応できるように一部の間仕切り壁板は着脱可能(マジックテープなんかどうかな?)にする。そこにこのジャンクションを使いたいなんて、考えているのです。

nak:

やはり、大切なのはゾーン・マンツーマンでうまく計画を作ることと、後々のためにきれいに配線して分かりやすくすることでしょうか。
ジョインターだけでいいかげんに接続してしまうと、今となってはどこで繋いだか分からないのがわが家です。配線の整理をきちんとするためにはジョイントボックスは利用価値があると思います。
hanawa-hausのNさんのように計画的できれいに出来るなら別ですが。

yum:

akiさま

ジョイントボックスをつける位置を考え違いしていました。分電盤のそばにつけて集中制御?するのかと思っていたら、各部屋につけるわけですね。となると、各部屋の壁に隠し扉?のようなものが必要になるわけですね。
beは基本的には天井がないから、そうしておけば、確かにアクセスしやすくて便利ですね(壁の中にケーブル通されてしまうと後からアクセスするの大変ですからね)。

ちなみにネットワーク的には、分電盤というメインのハブからでたサブのハブですね。

noz:

1コ3000円ならいいなぁ.....間仕切り壁か床にジョイントボックス用クローゼットを内蔵すれば良いのかなぁ......

とうちゃん:

はじめまして。

自宅を計画中ですが、電気配線は自分でやろうかと思っております。(電工資格はありますが実務では殆どやっておりません。)
 ジョイントボックスは配線を減らすのに使えそうですので、是非導入したいと思っております。良い情報ありがとうございました。(現在は松下でのみ取り扱いがあるようで、2014年の4月で生産中止になるとの事でした。)

露出の配線を隠す方法として、壁に貼る石膏ボード同士の突きつけを、あえて配線分の隙間を開けてそこに配線を通して、上からカバーをするという方法、もう一つは、幅木の裏側を配線スペース分石膏ボードを浮かせて貼り付けると言う様な方法を思いついたのですが、どうでしょうか?
 この方法で、ある程度綺麗に隠せそうでしょうか?それとも、現実的では無いでしょうか?

実際にご苦労された皆さんのご意見お聞かせいただけると嬉しいです。

ちなみに、配線長押と言う方法で対応されているビルダーさんもあるようです。

yum:

とうちゃん様

コメントありがとうございます。

セルフビルドの良さは、配線後にも変更ができる自由度の高さにあると思います(というとカッコイイのですが、緻密に考えずに後で変更すればいいやという安易な考え)。

前者(石膏ボード同士の突きつけを配線分の隙間を開ける)は、fケーブルが1系統ならいいのですが、三路スイッチをつかうとかすると引き回すケーブルも増えてくるので、どうでしょうか。

巾木の方が自由度が高いような気がします。

私は1Fは床下を配線に利用しました。

とうちゃん:

Yum様

仰る通りに配線が2本になると破たんしますね。^^;

自分で配線できると、あとから変更出来るのが良いですよね。

配線長押の例をお知らせします。
http://fdomino.exblog.jp/17349188/

yum:

とうちゃん様

わがbeh@usには、配線長押がないので、15mm厚のシナランバーコアと9mm厚のシナベニアで配線ダクトを自作しています。

とうちゃん:

Yum様

自作の配線ダクト素晴らしい出来だと思います。

既成品で、こういったタイプの物は無いのでしょうか。
プラスチック製では興ざめですしね。


yum:

とうちゃん様

確かにグレーの塩ビのダクトは、興ざめですから、既成品があれば良いのでしょうが・・・・・・

シナベニアとシナランバーコアで作るだけですから、誰でも作れます。

但し、普通は2m以上の天井高ありますから、4x8尺の板を使わないと(通常ホームセンターに置いてあるのは3x6尺)途中に継ぎ目が出てしまいます。

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2008年02月19日 00:24に投稿されたエントリーのページです。

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