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フル2線式リモコンによる照明制御

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今回hanawa h@usのお披露目見学会で一番面白かったのは、「フル2線式リモコンによる照明制御」というものだった。
電気の配線は、Nさんご自身がおやりになって、ケーブルを壁に埋め込まず、この銀色に光る管の中を通している。下の方にコンセントがあり、上の方には電灯用のスイッチがあって一見何の変哲も無いように見えるのだが・・・・・・


Nさんのデモンストレーションが始まる。ハンディ型書き込み器という端末を電灯用のスイッチに向けて、予めスイッチに割り振っておいた照明器具の番号を変更すると、今までとは違う電灯がON/OFFされるではないか!う〜む、不思議だ。

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(マウスを重ねると説明の文字が現れます) 

これはスイッチボックスのupの写真だ。赤白の線が電源用のケーブルだが、普通のスイッチだとこの電源のケーブルを機械的にON/OFFしているので、それをリモコンで変更するのは不可能だ。写真では丁度スイッチの影でみえないが、この電源コードはスイッチにつながっていないのである。つながっているのは、左側に見える青と白のコントロール用のケーブルで、こちらをON/OFFしているのだ。


このシステムは、一種のLANシステムのようなものだ。CPUの入ったスイッチング用のリレーの入ったボックスを配置して、そこへ照明などの電源の配線を集めて、そのコントロール用のケーブルを壁のスイッチまで引っ張っている。スイッチング自体は有線のリモコンを使ってコントロールボックスのリレーで行っているわけである。
元々は、配置換えなどがあるオフィス用に向けて開発したシステムのようだ。

言葉だけだと分かりにくいので、下記のところが図も出ていて参考になります。
http://biz.national.jp/Ebox/full2/
http://www.licorp.co.jp/house/full2.html

 

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これが、配電盤(左)の脇にとりつけられたリレーの入ったボックス(右)。
Nさんのところは、まだ、お子さんが小さいので、成長とともに部屋なども模様替えすることを考えてこのシステムを入れたとのこと。
松下の説明によると、消し忘れ防止、省エネ、ホームオートメーション機器制御、照明演出など色々メリットがあるとのことだ。

秋山先生は、「もはやジョイントボックスは古いのかも知れない」とつぶやいていらっしゃたが・・・・
これは意見がわかれるところだろうが、私は個人的には集中制御、cpuで制御というところがちょっとひっかかった(元は企業向けのシステムだから停電しても大丈夫なように出来ているのだろうとは思いますが)。それと個人が会社のように模様替えをすることは余りないので、分散処理で不要なところにCPUを使わないという意味では、ジョイントボックスが分かりやすくていいかなという気がする。

 

コメント (4)

N:

yum さま

ご紹介ありがとうございます。
補足いたしますと、hanawa_h@usは「フル2線式リモコン」を以下の理由で採用いたしました。

① 将来の間取り変更等に合わせて照明とスイッチの関係を配線工事無しで変更できる
② 照明とスイッチの関係が未決定のまま電気工事を開始できる
③ スイッチの配線に通信線を使用するので細い電線管による電気配線が可能
④ インターネットのオークションサイトで部品が安く手に入る
⑤ スイッチと照明の関係を後から自由にプログラムできるなんて楽しそう!

しかし、このシステムには重大な欠点がありまして、
① 住宅にはあまりにも大袈裟で高コストなシステム
② 同じく工事費も高そう
③ あんたの家はビルかっ!

なので鋼製電線管と同様に一般住宅には普及はしないでしょう。

yum:

Nさま

早速、補足をありがとうございます。

アメリカあたりは、x10といって電力線を使うホームオートメーションが発達していて、家庭用のものも随分安く手にはいるようです。いかにもアメリカ人好みですね。

go-shiyo:

Nさま

電気は目に見えないことから、機械へ進んだ自分としては分からぬ分野ですけど、近未来は家庭でもこのようなシステムに集約されていく気がします。
一見複雑に見えますが、動力線と制御線が分離しているなど、理解してしまえば分かりやすいシステムかも知れませんネ。

鋼製電線管はそのまま収納システムなどに組み込み、構造部材の一部にならないだろうか?そんな事を考えながら見ていました。


nak:

さすがyumさん、よくここまで理解して書かれましたね、私の理解も深まり、頭が下がります。
もちろん、Nさんの技術とこだわりに脱帽です。これこそセルフビルドの面白い点だと思います。
利用価値の判断は、コストとか便利さのみでなく、個人の趣味・好みを生かすのが大切でしょうね。

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2008年03月19日 12:05に投稿されたエントリーのページです。

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