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床下放熱器を床上放熱器にしてしまった

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今まで、寝室の2mの大窓床下に設置していたコロナ製の床下放熱器を、大型のものから小型のものに代え、もう一つ小型のものをベッドの脇に設置した。

最初、一番暖房能力の大きい2.2kWの大型のものを入れたのだが、長さが1262mmあって根太が邪魔をして床面近くにもってこれない。小型のものは長さが902mmなので根太と根太の間にすっぽり収まるのだ。設置後試運転するとやはり小型のものを床面近くにもってきたほうが温かい(まあ本来はもっと多数設置し、一日中温水を回して床下のスラブ全体を温めるのだろうが)。

余ってしまった大型放熱器は、脱衣場の床上に設置した。これで今まで一番寒かった脱衣場がポカポカと暖かくなって快適である。

このままだと放熱器のフィンの間にホコリが溜まりそうなので、いずれ、ガルバリウムの板でカバーでも作ろう。

 

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今まで、脱衣場の入り口とトイレについていたOM補助暖房用の放熱器には引退してもらうことにした。

ここで床下暖房について反省を含めて総括しておこう。
最初、床下暖房を思いついたのは、東京の自宅のOMの補助暖房が思ったより即効性があり暖かかったからだ。この補助暖房だけをうまいこと床下の暖房に使えないかと思ってOMの機材を作っている環境創機という会社に相談にいったら、温水を回す放熱器があることを知り、最初それを実験的につけてみた。

放熱器だけでは暖かくないですよとは言われたのだが、確かにOMの補助暖房はあの大きなファンのついた熱源あってのもので、放熱器だけでは全然暖かくない。

3〜4年前、床下暖房を考え始めた頃は、「床下暖房」をネットで調べても、秋田の建築家が石油FF暖房機を半分床下に埋め込んで暖房するものしか出てこなかった。
「床下暖房」が北国ではもう枯れたシステムとして定着していて、コロナやサンポットという会社がシステムとして完成させていると知ったのは、OM放熱器の失敗に気づいてからだ。

先入観というのは魔物である。

床下放熱器というのは、本来は1日中温水を回して、床下のスラブ自体を温めるのが良いのだろうが、今日日そんなことをしたら石油代が大変な金額になってしまう。
昼間は太陽熱温水器の温水を切り替えて放熱器のほうに回せるようにすれば良いのだろうが、我が家の太陽熱温水器は不凍液を回すタイプでは無く水を回すタイプなので、使い回しできない。

そのうち、中古の太陽熱温水器でも買ってきて、不凍液を回せるように改良してみようと思う。

工務店に聞くと、最近新築する家はほとんどオール電化だと聞く。オール電化で使うヒートポンプは寒冷地では効率が悪いことはエネルギー保存の法則を想い出せば、分かると思うのだが、電力会社の口車に乗せられてこれからも広まっていくのだろう。
それにエネルギーを電気一本に絞るのもリスク分散の観点から好ましくない。

 

コメント (2)

saikoro:

質問。理解が悪くて申し訳ないですが、下の写真のハネが密集したのは、中央のパイプらしきものの中を温水や不凍液がとおるということですね。

上の写真の右の黒い箱の中に、下の写真の放熱器が格納されているのでしょうか。ほこりがたまるのはどこですか。

太陽熱温水器で、不凍液を回すってのはすごくいい方法と思いますが、製品化されていますか。
それに蓄熱材を組み合わせたらなおすごいことになりませんか。素人のたわごとですが。

yum:

saikoroさま

>1)下の写真のハネが密集したのは、中央のパイプらしきものの中を温水や不凍液がとおるということですね。

ハイ、そうです。

>2)上の写真の右の黒い箱の中に、下の写真の放熱器が格納されているのでしょうか。ほこりがたまるのはどこですか。

これは写真が悪くて、黒い箱のように見えますが、これもハネが密集した放熱器なので、ハネの間にゴミが溜まりやすいです。こちらの写真の方が分かりやすいと思います。
http://gwald.com/blog1/2009/02/3_1.html

>3)太陽熱温水器で、不凍液を回すってのはすごくいい方法と思いますが、製品化されていますか。
それに蓄熱材を組み合わせたらなおすごいことになりませんか。

仰るように、太陽熱は昼間でお湯を使うのは大体夜ですから、この時間差を解決するためには、蓄熱材が不可欠です。OMをはじめ、土間コンクリートに蓄熱するものが多いですね。

東京の自宅はOMですが、真冬の一番寒いときは、「夜は土間コンクリートに蓄えられた熱の放射でほのかに温かい」なんて程遠いですね。N大先生の設計して下さった木立て窓はガラスは一重、すきま風ビュンビュンで冬山用の羽毛服着ても寒いです。

蓄熱を考えると、OMのように温風とコンクリートとの間で熱のやりとりをするよりは、不凍液などの液体と蓄熱材との間で熱をやり取りしたほうが効率は絶対良いはずです。

こんな製品もありますが、どうもこの土間コンクリートにパイプを通すというのが引っかかりますね。一発パイプでも故障したらどうやって直すのか不安です。
http://www.chiryuheater.jp/house.html

蓄熱材は流動パラフィンのようなものもどこかでみかけたような気がしますので、もう少し調べてみます。


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2011年02月16日 09:09に投稿されたエントリーのページです。

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