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線量計の貸し出し

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 我が山荘のある地域は、環境省の汚染状況重点調査地域に指定されているので、市も3月から線量計貸し出しを始めた。

自分の簡易線量計と値がどの程度違うかチェックするために市の線量計を借りてきた。市で使っているのは堀場のPA-1000Radiという10万円強のものだ。

分析機器というのは、その都度キャリブレーションをとって正確さが保たれるのだが、線量計などはキャリブレーションをとる標準の放射性物質の扱いが大変だから、まあ、出荷時にキャリブレーションをとってそのままなのだろう。


デジタル表示で小数点以下3桁も表示がでるが、3桁でるから正確だというわけではない。NHKの夕方のニュースでも、関東地方の線量を有効数字3桁まで放送しているが、あれもナンセンスなはなしだ。

 

さて、測定結果だが、

   堀場 ポケットガイガー
 1Fダイニング(地上高1m)  0.088μSv/h  0.08
 1F寝室 (地上高1m)  0.119  0.11
 寝室外軒下(地上高1m)  0.302  0.29
 寝室外軒下(地上高1cm)  1.133  1.1

堀場とポケットガイガーで余り測定値は違わなかった。
ただし、測定時間は我がポケットガイガーが20分もかかるのに対し、堀場の機器は5分程度で測れるので、多数の場所を測るには便利だ(20分かかると、色々な場所を測るのがちょっと億劫になってしまう)。

寝室の外の軒下は一度除染して値は半分近くになったが、依然として除染対象となる値の高さである。雨樋が無くそのまま雨が落ちていたのが原因だが、雨樋がある家では高度に汚染された雨水が浄化槽の流れこんでいるわけだから、いずれ汚泥を処理するときに問題が生じるはずである。

環境省の汚染状況重点調査地域に指定されているにもかかわらず、除染というのは個人任せだ。市の除栓マニュアルには以下のように書いてある。

  1)該当箇所の高さ1mで放射線量を測定した結果、高いと判断される場合を除染します(基準:高さ1mで毎時0.23マイクロシーベルト)
2)あらかじめ、30cm程度の覆土が可能な穴を掘り、埋設場所を確保します。
3)除染箇所を30cm~1m四方について、深さ5cm〜10cm程度薄利します。
4)薄利後、再度測定し、高い場合はさらに剥離し、線量が下がった場合は、汚染されていない土砂等により覆土してください。
5)剥離した土砂等は、ビニール袋に入れ、あらかじめ準備した穴に入れ30cm程度の覆土をし埋設します。
6)覆土した土砂等を掘り返さないように埋設した場所が特定できるようにしておいてください。
7)作業終了後は、手洗い、うがい、シャワー等により汚れを落とし、作業着類は水洗いし、使い捨て製品は、一般ごみとして廃棄してください。
また、利用したスコップや長靴などはよく洗浄してください。
 

 要するに、「自分で穴掘って埋めろ」ということなんですね。福島も線量が低いところは、個人任せでこういうことをやっているのだろうか。

 

 

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2012年05月04日 09:25に投稿されたエントリーのページです。

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