我山荘は図面のように東西に長い構造になっている。
薪ストーブ(赤矢印)は、本来なら家の中心に置くべきなのだろうが、床が汚れたり薪運びが不便だったりという理由で、一番東の土間近くに置いてある。
一番西にある寝室(青矢印)には、石油ボイラーから温水を回して床下暖房をするようになっている。床下暖房は温まるのに時間がかかるので、週末に到着したときには寝室の温度は10度以下。今年の冬は特に寒かったので、5度くらいになっていることもあった。
薪ストーブのある土間は、ストーブをつければ1時間くらいで20度くらいになるのだが、寝室はなかなか温まらないし、そばの浴室も冷えているので、温度差が10度近くありヒートショックが心配だ。というわけで、寝室に即座に温まる暖房機器を考えることにした。略して即暖作戦。
石油FF暖房機を考える
一番安上がりなのは石油ストーブだが、気密度が高いので窓を開けて石油ストーブというのも……やはり排気は家の外に出す、FF式が妥当なところだろう。価格comで捜すとコロナの輻射式FF式ストーブFF-SG6812K(木造18畳用)かFF-SG5612M(木造15畳用)といったところだが、どちらも結構な値段がする。
石油FFストーブで問題となるのは
1)設置スペース
2)石油タンク
3)壁の穴
の3つだ。順に説明しよう。
1)FF石油ストーブは設置する際に、左右20cm 上部10cm以上空けないといけない。設置を予定している壁際は両脇に本棚とベッドがあって、現在65cm位しかスペースが無い。従ってF-SG6812Kは105cmも必要なので問題外、FF-SG5612Mは82cmなので、ベッドを20cm移動すれば何とかなりそうだ。
2)石油タンクはすでに石油ボイラー用90Lがあるので、それが共用できると良い。
3)吸排気用に壁に穴を開けなくてはならないのだが、工事仕様書を見ると2度角度を下げて穴を開けるようなことが書いてある。それとFF暖房機は中毒事故で死亡者が出たりしているので、セルフビルドでやるか迷うところだ。
2)と3)をクリアするために設備屋を呼んで確かめれば良いのだが、我が家の工事をした設備屋は太陽熱温水器を落としたり、不凍水栓を凍らしたりした実績?があるのでとても呼ぶ気にはなれない。
コロナの高崎営業所に設備屋を紹介してくれと電話すると、紹介すると設備屋に不公平になるので出来ないという、愉快な答えが返ってきた。
仕方がないので、インターネットの販売店から設備屋を紹介してもらい、金3000円で見積もりもだしてもらうことにした(安売り店でも工事を請け負うところと請け負わないところがあるので、注意が必要だ)。
2)に関しては既にあるタンクから分岐が可能とのこと(そうでしょう。北海道じゃ家の回りが石油タンクだらけになってしまうもん)。3)に関しては少し大きめ(65mmφ)の穴を開けて調節するとのことだ。
設置見積もりを見ると34650円、本体と合わせて12万円。まあ、妥当なところかもしれない。ただし、1)の設置スペースをもう10cmくらい空けて欲しいというのがひっかかるところだ。