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2007年12月 アーカイブ

2007年12月04日

寄席めぐり1 鈴本演芸場

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上野鈴本演芸場東京都台東区上野2-7-12 tel03-3834-5906~8 

 

 

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2007年12月16日

三軒長屋


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数ある噺のなかでも大ネタ中の大ネタ。「三軒長屋」には江戸の三名物「火事に喧嘩に中ッ腹」が色濃く味付けされていますので、てっきり昔の噺家が作っていたのかと思っていましたが、原話は中国でした。明時代の末期に墨憨斎(ぼくかんさい)主人(〜1645)編の中国笑話『笑府』のなかにある「好静」の一話。両隣の家が鍛冶屋なのに閑静を好むという主人が、酒をふるまうので引っ越しを願うという話。この『笑府』には、落語の原話が他に「長短」「野ざらし」「酒の粕」「まんじゅうこわい」等があります。日本へは明和五年(1768)に抄訳が刊行された。



 



 


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2007年12月23日

粗忽の釘

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粗忽者噺の代表として、他に「粗忽長屋」「粗忽の使者」「堀之内」「松曳き」などがありますが、落語のほとんどが粗忽をベースに作られているのではないかと思います。この噺は上方落語「宿替え」を、夏目漱石が「三四郎」のなかで激賞した噺家三代目柳家小さん(1857〜1930)が東京に移したとされています。上方落語の多くが関東に移植されたなかで、いまだに上方色が強く残っている噺に感じます。オススメの噺家は録音盤では、大阪出身で東京の寄席で活躍した二代目三遊亭百生さん(1895〜1964)。初代桂春団治に入門して我朝。大正時代に八代目桂文治の内輪となって東京の高座に出ていたが廃業して満州(中国東部)に渡ってカフェのマスターで成功。敗戦後無一文となって再び高座に戻って桂梅団治。その後六代目三遊亭圓生の門に入って二代目百生に改名。代表作に「船弁慶」「宿替え」「天王寺詣り」「三十石」等がある。


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2007年12月26日

寄席めぐり2 黒門亭


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2007年12月27日

鉃拐1


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 この「鉃拐」という噺は、寄席や落語会、また、ラジオなどそれほど落語を聴き込んでいる訳ではありませんが、四半世紀前(大袈裟だねェ・・・)に、ラジオで三代目桂三木助さんの噺を、たった一度聴いただけで、その後一度も出会っていません。落語黄金期でも三代目三木助さんと、先代の二代目三遊亭円歌さn(1891〜1964)が演ったという記録が残っている稀少落語です。現実に渋谷や原宿の繁華街で渡海屋銀兵衛の手代たちが、十代の胸の大きな女(鉃拐)やイケメン(張果老)をスカウトしている現代でも十分通用する面白い噺なんですが、なぜか噺家さんには不人気です。 

 

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